退職に向けての心構え

退職をすることになった場合、どのような心構えでいるかは非常に大切なことです。と言うのも、心構え次第で会社を去る際にどのような印象を与えるのか変わって来るからです。今までお世話になってきたからこそ、最後も円満にお別れできるようにしましょう。

大抵の場合、自己都合により会社を辞めることになりますが、場合によっては最後に貰うボーナスにも影響することがあります。けれども、最後の最後まで会社のためにと尽くす姿勢を見せれば、逆に感謝の気持ちを見せてくれることもあるものです。そのために行うこととしては、後任への引き継ぎを万全にすることです。業務に支障が出ないように配慮して、得意先への挨拶回りも済ませておくことが必要となります。そうすることで、最後まで真摯に会社に向き合ってくれた、仕事を全うしたという好印象を与えることができるでしょう。

次に大切な心構えとしては、辞めた後の取り組みをどのようにするかです。転職が決まっていれば良いのですが、退職後に仕事を探すのであれば、経験をどう活かすのかを考えることが大切です。スキルを活かすことができれば、条件の良い転職先を見つけることができるでしょう。また、その後のスキルアップも意識する必要があります。自分が手掛けてきた仕事を振り返りながら、どんな技能を身に付けてきたのか、どんな取り組みをしてきたのかを考え、これまで積み重ねてきたスキルの棚卸しをすることが必要になってきます。

会社への礼儀と恩返し

仕事を辞めることを伝えるというのは、理由に関係なく言い出し辛いものです。しかし、転職や独立、結婚など、これからの人生をスタートさせためには避けて通れない道であるため、上司にきちんと退職理由を説明する必要があります。言いたくない理由も中にはありますが、真実とは異なる理由を伝えて仕事を辞めることは、自分がお世話なった会社や同僚に嘘を付いていることになります。このような最後は双方にとって残念な状況なので、できるだけ真実を話す心構えをしておくことが、円滑な退職には必要です。

また、退職日を迎えるまではその会社の従業員なので、しっかり仕事を全うする意識が大切です。退職が決まっていると辞めた後のことを考えてしまう余り、仕事に集中できなくなってしまう人も少なくありません。自分の都合で仕事を辞めるからには、最後まで迷惑を掛けずに仕事に励むことが、これまで勤務していた会社に対する恩返しとなります。

退職が決まった後は、会社の利益になる仕事ではなく、後任への引き継ぎが主な仕事になります。引き継ぎは後任が困らないように細かい部分まで丁寧に説明する必要があるでしょう。引き継ぎが不十分になってしまうと、後任者の仕事へ影響が出てしまう恐れがあります。また、辞めた後に後任者から電話やメールで仕事に関する質問を何度も受けることになれば、困るのは自分です。ですから、後任者への引き継ぎ作業は最後の大仕事という心構えが大切です。場合によっては、仕事内容を書類に残すことも効果的な方法です。